当文書を読む大前提(ルール文書準拠)

・代用カード(プロキシー)はヘッドジャッジだけがそのイベント中にのみ有効なものを作成できる。それ以外に代用カードは存在しない。
・オラクルは英語しか存在しない。日本語のオラクルを求めても無いと言われる。


Tournament Tuesday
多言語カードと拡張カード

(原文:http://blogs.magicjudges.org/rulestips/2016/11/tournament-tuesday-foreign-and-altered-cards/


 ルールTIPSへようこそ。本日のTournament Tuesdayは、多言語やミスプリント、拡張カードについて、そういったカードをイベントでどう使うか、そしてイベントで実際に出くわした時にどうすればいいかを話していこう。

 まずはミスプリントからだ。マジックのカードの品質管理はおおむね素晴らしいが、時々すり抜けてしまうものがある。
 リミテッドのイベントでミスプリントカードがパックから出てきたら、ジャッジを呼んでどうすればいいかを聞くのが最善だ。ミスプリントの度合いによって、そのまま使っていい時もあるし、ヘッドジャッジが代用カード(プロキシー)を発行することもあるだろう。もし代用カードを発行されたなら、そのイベント中でのみ使えるということを覚えておいてほしい。他のイベントで使ってはいけないのだ!
 ミスプリントのカードを構築イベントで使う場合、それもミスプリントの度合いによって扱いが異なる。あまりにも混乱や誤解を招かない限りそのカードは使えるだろうが、それはヘッドジャッジの判断次第である。イベントが始まる前に確認を受けた上で、可能な限りミスプリントでないものを用意しておこう。


 続いて、拡張カードについてである。
扱いとしてはミスプリントに似ているが、ミスプリントよりも意図的に装飾がされている。
拡張カードのベースラインは

・カード名とマナコストが曖昧になっていてはいけない
例えば《呪文狂いのアウフ/Spellwild Ouphe(FUT)》を拡張アートで《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》にしてはいけない。

・表面(イラスト面)が見えない時に他のカードと区別がついてはいけない
アートによって重くなっていたり厚くなっていたりしてはいけないのは当然だ。

・大抵の人がイラストを認知できなければならない
マジックのカードを認識する際、特にテーブルの向こう側から判別する手段はほぼカードのイラストなのである。

 カードのテキスト部分を新しいアートで完全に覆ってしまうことはなにも問題ない。見てなんのカードかわかって、カード名とマナコストさえはっきりとしていれば、だ。なぜかって?それは最後の項目で説明しよう。


 最後は多言語カードだ。
マジックはたくさんの言語で印刷されており、カラデシュだけでも11の言語がある(英語、簡体字中国語、繁体字中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語)。
 私はマルチリンガルではないため、この内1.5ヶ国語分くらいしか読むことができない。ありがたいことに、マジックのカードは全て英語でオラクルが印刷されているものとして扱うのである。もし知らないカードがあったとしても、認定されたトーナメントならジャッジにオラクルを聞けばいい。これは拡張アートのイラストを認識できるように取り締まるもう一つの理由である。どのような言語の《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》でもイラストは同じなのだ。
 ルール適用度が一般の大会(FNMや、ゲームデー、地元のお店の普通の大会)ではオラクルが共有情報のため、もし多言語や拡張カードを使っているプレイヤーが対戦相手にオラクルを聞かれたら答えなければならない。
 ルール適用度が競技の大会(グランプリ初日、プロツアー予備予選、それらに準ずるイベント)ではオラクルが類推情報となるため、対戦相手に聞いても相手に答える義務はないし、答える場合にはそれが真実である限り不完全な情報を伝えてもよい。なので競技的なイベントでは、ジャッジを呼んでオラクルを確認し、見落としがないか確かめるべきなのだ。我々ジャッジはイベント内、およびイベント外でもリソースであることを覚えておいて欲しい。

この文章はTrevor Nunezにより執筆された。
(翻訳:AOKI Chikara)

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