原文:http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpmad10/welcome#20

斎藤はTop8インタビューで、ANTにとって唯一相性が悪いのがCTGであると語ってくれたが、これから対戦する相手はまさにそのCTGだ。
理論上の相性の良さがほとんど慰めにならない事は、この超大型トーナメントのTop8の中で最もベテランのRuben Gonzales Parradoが一番わかっている。


斎藤がダイスロールに勝ったうえ、Parradoがマリガンして6枚に。
渋面で6枚をキープしたParradoを見て斎藤はどう動くかを考えている。
数瞬の後、 斎藤はメインステップに《神秘の教示者/Mystical Tutor》でデッキ名に冠する《むかつき/Ad Nauseam》をサーチする。

Parradoは《Tropical Island》を出しただけでターンを返す。
斎藤は《むかつき》を引き、どう動くかを考える。
《FoW》と《目くらまし/Daze》、それにクロックのあるデッキを相手にするのはプレッシャーがあるだろう。
フェッチランドと《金属モックス/Chrome Mox》(《冥府の教示者/Infernal Tutor》を刻印)を出してお終い。

Parradoは《Volcanic Island》と《貴族の教主/Noble Hierarch》を出して速やかにターンを返す。
斎藤はターン終了時に《Underground Sea》を探し、何もせずに自分のターンを迎える。

斎藤は自分のターンに行動を起こす。
《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》(スレッショルドしてない)を唱え、《裏切り者の都/City of Traitors》を置いて《むかつき》。
Parradoは《渦まく知識/Brainstorm》の後、躊躇いがちに小声で「いいよ」。
この返答は斎藤とギャラリーを湧き立たせる。
「いいの?マジで?」
確かめる斎藤。

斎藤のライフは19。
この《むかつき》は致命的になるね。
めくれていくカードたち。

《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《むかつき》(めくれた時にギャラリーからため息がもれた)
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
《神秘の教示者》
《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《陰謀団の儀式》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《金属モックス》
《Underground Sea》
《渦巻く知識》

斎藤はちょっと計算してからこれで十分と考え、この11枚を手札に加える。
《モックス》に《むかつき》を刻印、《暗黒の儀式》とLEDをプレイ。
《渦巻く知識》、《陰謀団の儀式》と続き、《触手》がストーム8でプレイ。
致死量ではないが、22点のライフはもう1枚の《触手》を探しだす時間を稼いでくれるだろう。(原文は36点とあるが間違いなく間違い)

Parradoは《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》を置き《教主》で1点パンチ。
ますます増えていくギャラリーからはクスクス笑いが聞こえる。

斎藤はアップキープに《神秘の教示者》で《触手》を見せて投了を促す。


Tomoharu Saito 1 – 0 Ruben Gonzales Parrado


Parradoはまたもやマリガン。斎藤は秒でキープ。
Parradoは6枚キープでまたもや《Tropical Island》だけ。
《岸辺》で持ってきた《Underground Sea》のスリーブが破れていたが手早く入れ替える斎藤。
《目くらまし》ケアの《水蓮の花びら/Lotus Petal》を置いて《思考囲い/Thoughtseize》をプレイ。
Parradoは《渦巻く知識》で良いカードを隠す。

公開されたカードは《思案/Ponder》、《剣を鍬に/Swords to Plowshares》、《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》、《平地/Plains》、《霧深い雨林/Misty Rainforest》。
《思案》がすぐに選ばれる。

《知識》で隠されたカードはParradoが《雨林》をプレイしただけで終えてしまったのでわからずじまい。
斎藤は《思案》を打っただけでターンを返す。

Parradoはメインフェイズに動くには期が熟していないと判断したのか、3枚目の土地を置くだけ。
斎藤も3枚目の土地を置いて小考の後にエンド。

Parradoの《ロウクス》が膠着状態を打ち破り、斎藤はターンエンドの《神秘の教示者》でそれに応える。
《教示者》で《強迫/Duress》を取ってくるって事はこの日本人、手札がかなり良さそうだ。
《脅迫》は《払拭/Dispel》を落とし、残るは《島》と《StP》だけ。
斎藤が始められるのならParradoは妨害できないね。

土地と《花びら》を置き、《陰謀団の儀式》から《むかつき》を唱える斎藤の残りライフは15。

《陰謀団の儀式》
《神秘の教示者》
《冥府の教示者》
《神秘の教示者》
《裏切り者の都》

ここで斎藤は小考するが、結局《むかむか》し続けることに。

《思考囲い》がめくれたところで斎藤は公開したカードを拾い上げる。
《モックス》、《神秘の教示者》、《暗黒の儀式》、《陰謀団の儀式》、《囲い》、暴勇している《冥府の教示者》がこのターン十枚目のスペルとなる《触手》をライブラリーから持ってきた。


斎藤友晴 2 – 0 Ruben Gonzales Parrado

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