Semifinals: Gabriel Nassif(以下Nassif) vs. James Mink(以下Mink)
原文:http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpchi09/welcome#20

Minkは準々決勝でのBrian Kowalの信じられないミスによって準決勝への切符を手にした。
Kowalのこのグランプリ中3回目の《闇の腹心/Dark Confidant》忘れによって、マジソンのプレイヤー(Kowal)にゲームロスが与えられたため、まったく勝ち目の無いところから勝ちを拾ったのだ。

対するは一週間前のプロツアー京都に勝ったばかりで、生涯プロツアートップ8回数が同点2位となったGabriel Nassif。
「アメリカで勝つのは簡単かい?」
Minkがシャッフル中のヨーロッパ人に聞く。

「せやなぁ・・・」
Nassifは笑顔で答える。
「わてがこの週末対戦させてもろたお人らは、みなお上手でしたで」


Game 1

Minkが1ターン目に《裏切り者の都/City of Traitors》からの2マナで、X=1の《虚空の杯/Chalice of the Void》をプレイしたのがゲームの始まり。
続くターンに《月の大魔術師/Magus of the Moon》が続く。
Nassifは対応して《汚染された三角州/Polluted Delta》から《島/Island》を持って来る。
カウンターが無いので2/2は場に出る。
未来余地のレアによって、基本で無い土地だらけのNassifはロックされそうだ。

Minkが《煮えたぎる歌/Seething Song》から《弧炎撒き/Arc-Slogger》をプレイした時も、Nassifにはカウンターが無かったので怪物が場に出るのをとめられない。
次の攻撃でNassifは9、ライブラリートップは《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》…ではなかったので、プレイヤーは次のゲームへ。

James Mink 1, Gabriel Nassif 0


Game 2

1ゲーム目の影響か、Nassifは手札をキープするかどうかをひどく悩んだ。
というのも対戦相手の序盤の猛攻に対する《FoW》か《目くらまし/Daze》、もしくは《Tundra》+《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で《月の大魔術師》に対処しなければならないのだ。
結局キープしたNassifに対し、Minkは秒でマリガン。
決勝ラウンドに入ってからというもの、Minkは酷い初手に恵まれている。

「パ××××ュ、僕もう(マリガンするのは)疲れたよ・・・」
新しい手札を見る前にため息をつくMink。

何とか6枚でキープ、Nassifの《独楽》でゲームが始まる。
待望の《山/Mountain》、《金属モックス/Chrome Mox》、《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》を取り除いて《血染めの月/Blood Moon》をプレイするMink。
Nassifがそれを《目くらまし》するとMinkはガス欠に陥る。
2ターン目に土地を置けなかったMinkを尻目に、《Tropical Island》を探し出して《タルモ》をプレイするNassif。

《三角エイの捕食者/Trygon Predator》がNassifの場に続き、《金属モックス》にマナを頼っているMinkに甚大な被害をもたらしそう。
《山》をトップしたMinkは《煮えたぎる歌/Seething Song》をプレイするが、Nassifは《目くらまし》でカウンター。
Nassifは全軍で5点パンチ、《モックス》を破壊して、《タルモ》2号をプレイ。
Minkは何もできずに見ーてーるーだーけー。

2体目の《タルモゴイフ》が加わった次の攻撃で死に体のMinkは2.
最後のカードを確認してから、Minkは投了。

「この《目くらまし》野郎め。今のゲームは《目くらまし》にやられたよ」とサイドボードに手を伸ばすMink。

James Mink 1, Gabriel Nassif 1


Game 3

先手を取ったMinkはテイクマリガン、6枚も良くなかったので5枚に。
Nassifは嬉しそうにマリガンを見ているが、1ターン目の”月”効果が彼にゲームをさせないことを忘れちゃいけない。
しかしそれは行われず、Minkは《山》を置いてターンを返す。

Nassifは《汚染された三角州/Polluted Delta》を置いてターンエンド、相手の出方を伺う。
変異をプレイするMink。
Nassifは2/2を許可するが、次のターンの《月の大魔術師》は《水流破/Hydroblast》。
4/5《タルモゴイフ》がNassifの側に登場、場を制圧しそうな大きさだ。
Minkが《血染めの月》をプレイしても、ためらうことなくスルーするNassif。

《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で変異を奪うヨーロッパ人、変異はもちろん《ギャサンの略奪者/Gathan Raiders》。
Minkのプレイした《煮えたぎる歌/Seething Song》に大きく息を吐くNassif。
Nassifにカウンターも除去も無いので、もし《弧炎撒き》が出てくるとゲームはすぐに終わってしまう。
出てきたのは《ラクドスの地獄ドラゴン/Rakdos Pit Dragon》なので、対処は全然楽だ。

主に《地獄ドラゴン》のダメージ計算に関する長考ののち、Nassifは全軍アタックを宣言する。
Minkが全スルーすると《魔力流出/Energy Flux》を捨てて《ギャサンの略奪者》を表に返すプロツアーチャンプ。
2/2が3/3になって、《タルモ》も+1/+1され、Minkのライフは6。

祈りを込めてドローしたカードを見たMinkは、素早く土地を数える。
2枚目の《歌》から、暴勇で5/5の《ギャサンの略奪者》をプレイ。
Nassifはアタックの前に注意深く考えて、タルモと《誘惑蒔き》でアタック、《タルモ》が《地獄ドラゴン》でブロックされて相討ち、Minkを4に。
Minkは除去できなかった2/2飛行に殴リ殺された。

Gabriel Nassif 2, James Mink 1

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